スイス研修語録集1・近自然工法について

スイス研修中講師の方にうかがったお話をまとめてみた。


近自然工法について〜近自然工法とは景観生態学である。


◎水制工の設計法




  1. まず水際の形を決める。fix point(固定点)護岸の前に石を置く(巨石+小石)

    堆積作用の促進

    水制と水制の間に土砂を堆積させる。

    水制の背面に植生を発生させる。

    水制の端部より河岸に向けて約6゚の流れが発生する

    水制の間隔は L=2〜4l(曲線部 2l 直線部 3〜4l)

    ※水は最短距離を流れることに注意すること。水制を下流へ向けてはいけない。

  2. 水の流れを決め、流れの接線方向に円弧を書く。

  3. FIX POINT、水制を円弧に沿い設置する。

    ※河積を阻害しないこと(河川構造令の阻害率以内)

    ※FIX POINTには洪水時に流されないものを置くこと。

     大きくなりすぎる場合にはアンカー留、ワイヤ締めを行う。

    ◎まずは川の流れを見ること。流れを操るのが目的であり、石の配置はその手段である。

     決して石の設置が目的ではない。


○水制の種類(3種類)
Wolfbachにおいて

・街のコンセプトとは

 他と同じものをそこに持ってくるのではなく、その街にあったものを作る。誰のための、何のための施設なのか。暗渠を掘りおこし、自然な形の小川へ戻す。流れを直線化せず、自然な変化をもたせる。

Shanzengrabenにおいて


水の流れを「生かす」。ところどころに水流の変化点をつくる(瀬、淵、淀み)。通常の水位における水辺の境界点を多く設ける(流れの方向、速度、界面)。河床、河岸を守るためには、水際を守ること。流れに変化をつけて堆積作用を促進させる。コンクリート護岸等により直線化された流れは、流速が上がり法先洗掘、河床低下を招く。



川づくりは工事が終わっても永遠に終わらない。 無意識、非意識の中にさりげなく伝統の技を残す(石積みの技術など)。それが行政、研究者、専門家と一般の人の接点となる。


Usterにおいて


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