「縄文のビーナス」太古の眠りから目覚め

西土佐村大宮で調査中の「大宮 宮崎遺跡」から、全国的にも極めて珍しい、女性を型どった「線刻礫(せんこくれき)」が発掘されました。遺跡は、四万十川支流の目黒川と、その支流の宮の川川が合流する地点にあり、平成7年度に県営ほ場整備の工事が行われていた村内有数の穀倉地帯です。工事で水田の表土をはぎ取る作業中に土器類が見つかり、村教育委員会が発掘調査に入りました。これまでの調査の結果、この遺跡は「配石遺構」と呼ばれる、石を環状に並べたもので、縄文後期の祭祀場の跡ではないかと見られています。そしてこの祭祀場の中心付近から「縄文のビーナス」が発見されたのです。
見つかった線刻礫
最大長6.35cm、幅4.95cm、厚さ1.55cm、重さは70グラム。上部には八の字に分かれた曲線が描かれ、中央には縦線、その下に小さな穴があり、穴を囲むように数本の短い線があります。近くで鉛筆型の水晶も出土し、この水晶で刻んだのではないかということです。縄文後期では全国初の極めて珍しい発見で、西日本の縄文文化を考える上での貴重なものだとされています。

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